毛髪再生医療とは?~リジェネラの可能性~ | インフィニティヘアクリニック
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毛髪再生医療とは?
~リジェネラの可能性~

毛髪再生医療とは?
~リジェネラの可能性~

インフィニティヘアクリニック静岡院

2025年6月17日 04:40

こんにちは!
インフィニティヘアクリニック静岡院です。
さて、最近では毛髪治療においてベーシックな薬物療法の他にも再生医療が利用される場面が増えてきました。
本日は毛髪分野における再生医療についてお伝えいたします。

毛髪再生医療の基本知識

草の成長

再生医療の定義ですが、厚生労働省によると以下のように記載されています。

再生医療とは、病気やけがで機能不全になった組織、臓器を再生させる医療であり、創薬のための再生医療技術の応用にも期待されている。

厚生労働省
現在再生医療は多くの臨床分野に取り入れられています。
2015年には皮膚科領域で、表皮細胞の再生シートと骨髄由来間葉系幹細胞の承認がされました。それを契機として、現在では一部条件付きではありますが、整形外科領域では外傷性軟骨欠損症や離断性骨軟骨炎、脊髄損傷が皮膚科領域では重症熱傷の皮膚再生や表皮水疱症の皮膚再生などが保険適応となり、今後更なる発展が見込まれる分野となっています。

毛髪再生医療とは何か

近年薄毛治療においても再生医療の有効性が証明されています。
しかしまだ大規模臨床試験が行われるほどの症例数がないため、ガイドライン上では推奨度Cにとどまっています。
現在毛髪再生医療に対して使用される製剤はいくつかありますので、ご紹介します。
なおメソセラピーという言葉をよく聞くかと思いますが、これは針やローラー等を用いて直接頭皮に薬剤を注入する注入方法を指します。

毛髪再生医療の種類

・PRP療法(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿)療法

【ご自身の組織を使用】

PRP療法はすでに10年以上医療の分野で使用されている再生医療です。
1970年代に血小板減少症の患者治療のために、血液学の分野から開発されたものです。
少し前ですと大谷翔平が肘の治療にこのPRP療法を使用した事もニュースとなりました。
PRPとはご自身の血液を採取し製造するものです。
ご自身の組織を使用するため、感染症のリスクがありません。
遠心分離により基準値を超える血小板濃度を有する自己血漿を作り出し、それを頭皮に注射するのが毛髪再生分野でのPRP療法となります。
整形領域の論文では、骨や軟組織の治癒促進効果は血小板が100万/μlのPRPを用いて証明されているため、5mLの血漿中にこの濃度の血小板を含むものとされています。また日本再生医療学会の定義では、血小板濃度を通常の血液の3~7倍に濃縮したものという記載があります。様々な論文を読むと、ご自身の血液の4倍程度に濃縮された血小板があると、治療効果を示すようです。実は現在PRPの調製方法には、しっかりと定義されたものはありません。遠心分離の時間、遠心力、遠心分離の回数などにより、生成されるPRPの特性が異なります。さらにPRP中の血小板の回収率と活性化率も遠心管の材質や大きさ等によって異なってくるのです。PRPを製造する専用機器があり、こちらを使用すると手動製造に比べ比較的安定したPRPが製造できると言われていますが、クリニックによって製剤の質に違いが出てきます。

<PRP療法の効果>

PRPには以下に挙げる代表的なタンパク質が存在し、その他にも有用なタンパク質が多く含まれます。

  • PDGF
  • VEGF
  • EGF
  • 肝細胞増殖因子(HGF)
  • 線維芽細胞増殖因子(FGF)
  • IGF-1

などが存在します。

毛髪の毛周期に影響を及ぼしている細胞に、真皮乳頭(DP)細胞というものがあります。この真皮乳頭細胞が、IGF-1・FGF-7・HGF・VEGFなどの成長因子を産生し、毛周期の成長期を維持するために働きます。
EGF・TGF・PDGFも毛髪を太く保つために働きます。
つまりPRPはその真皮乳頭細胞が産生する細胞を含み、血管新生の促進・アポトーシスの阻害・毛周期における成長期の延長によって太く健康な毛髪に導く治療と言えます。

・幹細胞培養上清液(じょうせいえき)療法

【通常他者の組織を使用】

幹細胞を培養増殖するために利用した溶液の上澄みのことです。
元々は幹細胞を取り出した後は廃棄されていましたが、上清液にも有効な成分がにじみ出ているのではないかとの仮説の上研究・実験が行われ効果が証明されました。ご自身の組織から取り出さない限りは、通常他人の上清液を使用することとなります。
ある論文ではヒト臍帯間葉系幹細胞によって真皮乳頭細胞のアポトーシスの減少と毛髪の成長が認められた報告があります。
間葉系幹細胞にはPRP療法と同様にEGF・FGF・VEGF・IGF-1・HGF・KGFなどの豊富な成分が含まれます。その上清液である幹細胞培養上清液にも、同様の効果が期待されます。

・自己脂肪由来間葉系幹細胞の局所療法

上記に記載した幹細胞上清液治療は幹細胞を培養するために利用した溶液の上澄み液の事でした。
この自己脂肪由来間葉系幹細胞を使用した治療は、ご自分の脂肪組織を培養し、細胞を直接頭皮に注射するというものです。
上記に挙げたような成分を上澄み液ではなく、直接注射する点・ご自分の組織である点(培養方法によっては他者の成分が含まれます)が利点です。

・HARG+®療法

【他者の組織を使用】

ヒト脂肪幹細胞培養上清液の成長因子を更にろ過してエクソソームのみを抽出したものです。ご自分の組織から取り出したものではありません。細胞から抽出した150種類以上の成長因子を含み、髪の成長に必要なビタミンBやシステイン、ブフロメシルなども配合しており、毛母細胞を強く刺激することで発毛作用があると言われています。

毛髪再生医療が選ばれる理由

トリートメントを選ぶ女性

現在薄毛治療では、薬物治療が最も多く選択されていると思われます。
しかし最近の毛髪治療の傾向として、再生医療が選択される事も増えてきました。

他の治療法との比較

<メリット>

  • 【自己の組織を使う場合、アレルギーや感染症のリスクが少ない】
  • 【薬を使用しないため、薬による副作用の心配がない】
  • 【一度の治療で数か月~効果が持続する】

薄毛治療の最もベーシックな方法は薬物療法となります。
以前私が診察をさせて頂いた患者様に、ミノキシジルで皮膚の痒みが出てしまい、フィナステリドでも肝機能障害が出てしまったため薬物治療は全く行えないという方がいらっしゃいました。
薄毛治療の薬物は多くの患者様に安全に使用して頂けますが、副作用で全く薬が使用できない患者様がいらっしゃるのも事実です。

自己組織を使用した再生医療の場合、ご自分の組織ですのでアレルギー反応が出にくく、また各種ウイルス感染症のリスクも少ないと言えます。また薬を内服するわけでは無いので、下記に挙げたような薬による副作用の心配がありません。
施術に複数回通う必要はありますが、効果が数か月~持続するため毎日の内服や外用を行う手間が省ける利点があります。
以下に薄毛治療に使用される代表的な薬剤の副作用を上げます。

<ミノキシジル>

元々は高血圧治療薬として開発された薬で、血管平滑筋を弛緩させることで血流促進を促します。またミノキシジル自体にIGF・HGFといった成長因子の産生を促す作用があります。
副作用としては
皮膚:頭皮の発疹・発赤,かゆみ,かぶれ,ふけ,使用部位の熱感等
精神神経系:頭痛,気が遠くなる,めまい
循環器:胸の痛み,心拍が速くなる
代謝系:原因のわからない急激な体重増加,手足のむくみ
等が挙げられます。皮膚に対する副作用の発生頻度は5%程度、循環器や代謝系の副作用に関しては1%未満と言われています。

▶ミノキシジルについて詳しくはこちらをご覧ください。

<フィナステリド・デュタステリド>

テストステロンに5α-リダクターゼが結合することでジヒドロテストステロン(DHT)という強い男性ホルモンに変換されます。このDHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体に結合することで脱毛因子が放出され、脱毛が進みます。この一連の流れで5α-リダクターゼを阻害することでDHTの産生を抑制するのが上記の2種の薬です。
男性ホルモンに間接的に作用するため、副作用は以下のものとなります。

  • リビドー減退
  • ED
  • 射精量減少
  • 女性化乳房
  • うつ病、不安
  • 肝機能障害

などが挙げられます。

デュタステリドに比べフィナステリドの方が薬の作用時間が短くなるため、副作用の出現頻度は少なくなります。

▶フィナステリド・デュタステリドについて詳しくはこちらをご覧ください。

<スピロノラクトン>

スピロノラクトンは高血圧を治療する利尿剤の一種です。
現在も保険適応症として高血圧症・うっ血性心不全・肝性浮腫・腎性浮腫などの治療に広く使用されています。
内服中の患者さんに、乳房腫脹・性欲減退・陰萎、多毛等の副作用が現れた事から抗男性ホルモン作用がある事がわかりました。
主にFAGA(女性男性型脱毛症)の治療に使用されます。
安全性の高い薬ではありますが、まれに以下に挙げる副作用が起こる可能性があります。

  • 電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス等)
  • 低血圧
  • 乳房腫脹
  • 性欲減退
  • 月経不順

特に電解質異常は全身状態に作用する副作用のため、定期的な採血が必要となります。

<デメリット>

  • 【1回にかかる費用が高額となりやすい】
  • 【薄毛の進行具合によって効果の出方に個人差が大きい】

再生医療はクリニックの方針や、薄毛の進行度合いによってまちまちですが複数回の治療を行う事で効果が認められる傾向にあります。
ある論文ではPRP療法は3回以降から効果が認められると発表されています。
薬物療法と比較すると、1度の施術単価が高額かつ複数回の施術後に効果が現れるため高額となりやすいです。
また全く無毛になってしまった部位に施術を行っても、残念ながら毛髪は再生されません。ですのでマイクロスコープを使用した詳細な診断で、ご自分が再生医療に適応があるか否か確認する必要性があります。

患者様自身の組織を用いる治療方法

これまでご紹介した再生医療の中で、PRPがご自身の組織(血液)を使用し、自己脂肪由来間葉系幹細胞の局所療法はご自身の脂肪を使用するものでした。
実はもう一つ、ご自身の組織を使用する方法があります。
それがリジェネラという特殊な装置を用いて自己の組織から有効成分を取り出し頭皮に注射するという方法です。

リジェネラの詳細

リジェネラ

リジェネラとは厚生労働省・アメリカFDAの承認を得ており、ヨーロッパでもCEマークを取得している医療技術です。ご自分の頭部の組織を少量採取し、リジェネラを使用することで50μm前後の大きさに組織を粉砕します。
その混濁液には成長因子をはじめ、線維芽細胞・血管内皮細胞やCD200陽性前駆細胞やCD34陽性前駆細胞と言ったAGAで低下が指摘されている細胞が含まれる事が分かっています。

リジェネラは薄毛治療以外にもさまざまな再生医療に用いられています。

<適応疾患>

  • 糖尿病性難治性潰瘍
  • 褥瘡(床ずれ)
  • 妊娠線
  • 骨軟骨疾患
  • 美容外科領域での脂肪定着率の上昇

など。

当院がリジェネラを採用した理由

現在毛髪治療における再生医療には使用する製剤がいくつかあり、その有効性が証明されています。
ではなぜ、当院がリジェネラを使用したautologous micrografts(自家微小移植)を採用したのかをご説明したいと思います。
他の再生医療で用いられる製剤との決定的な違いは毛包の組織を使用しているか否かという点です。またご自身の組織を使用することが出来、かつ工程がシンプルで、患者様のご負担も少ないと感じたためです。
autologous micrograftsは直接毛包を採取し、その細胞を使用するため毛包の組織が含まれます。毛球直下脂肪組織から成長期を延長させるシグナルが産生される可能性があるという報告があります。
また眉毛に傷が出来、毛が生えなくなった部位に自家脂肪移植を行った所、無毛の傷跡部分から毛が生えたという報告があります。つまり毛周期を整えるのにはこの毛包部の脂肪組織が重要だという可能性があるのです。
またリジェネラで作成した混濁液にはAGAで低下を認めるCD200陽性前駆細胞やCD34陽性前駆細胞が確認されています。
以上の事柄より、当院ではより薄毛治療に特化した再生医療であるリジェネラを用いたautologous micrografts(自家微小移植)を採用しています。

リジェネラ治療の流れ

リジェネラ治療は通常当日に終了します。
時間は1.5時間程度となります。
まず、後頭部から複数個(投与範囲によって異なります)の小さな組織を取り出します。クリニックにより傷跡の大きさは異なりますが、2.5~3mm程度の円形状の形で採取します。
傷は縫合しているクリニックが多いです。
縫合する場合、通常1週間~10日後に抜糸となります。
1つの取り出す組織を更に小さく、その代わりに採取数を増やした場合は縫合が必要ない傷で組織を取り出す事が可能です。
組織を採取した部位は毛包ごと採取しているので髪の毛は再生せず、白い瘢痕(傷跡)となりますが、周囲の髪の毛で隠れるますので、坊主などの極端に短い髪型にしなければ目立つことはありません。
採取した細胞をリジェネラを用いて粉砕後、頭皮に直接注射していきます。
当日はシャワーは使えませんが、翌日からは普通の生活をしていただいて問題ありません。

リジェネラ毛髪再生医療のメリット

その他の再生医療が回数を重ねることで効果を実感して頂けるのに対して、リジェネラは通常1回の注射で効果を得ることが出来ます。
もちろんご希望があれば、AGA進行が速い場合や別の部位に複数回行う事に特に問題はありません。場合によって年に1度程度の治療を行う場合もあります。

毛髪再生医療のリスクと注意点

チェックリスト

治療に伴う副作用

ご自身の組織を使用する毛髪再生医療(PRP療法・自己脂肪由来間葉系幹細胞の局所療法(場合により一部他者の組織が使用される事がある)・リジェネラによるautologous micrografts)の場合は、製剤自体へのアレルギーの副作用はかなり少ないと言えます。幹細胞培養上清液療法やHARG+®療法では、ご自身の組織を使用する場合よりアレルギーのリスクは多少高まりますが頻度としてはそれほど多くはないと思われます。
またご自身の組織を採取する場合は清潔操作を行いますので、採取部位の細菌感染のリスクも最小限と言えるでしょう。
組織の採取と頭皮への直接注射を行うため、副作用としては以下のものも起こりえます。

  • 局所麻酔等の薬によるアレルギー反応
    (重篤な場合はアナフィラキシーショックの可能性あり)
  • 出血
  • 痒みや違和感
  • 腫れ
  • 細菌感染

  
などです。

治療を受ける際の注意事項

再生医療は論文上でその有効性が証明されていますが、大規模臨床試験を行うほどの症例数が無く、薄毛治療のガイドラインでは推奨度Cにとどまっています。ですので患者様自身でもよく確認をされ、内容を正確に把握し、ご納得されてから治療を受ける事が重要です。

・治療内容や製剤の“正確な情報”を確認する

PRPの濃度は確立された製造方法が無いため、クリニックによってまちまちとなります。ですので何倍濃縮なのかの確認が必要です。
またリジェネラを用いたautologous micrograftsでは正規カートリッジを使用しているか、上清液の製造元もご確認ください。
ご自分の組織を使用した上清液治療を行う場合は、培養がうまくいかないことがあった場合の対応、培養地にご自分の血液を使用するのか・他者のアルブミン製剤等を使用するのかの確認が必要です。

・治療効果の限界と回数を理解する

残念ながら再生医療でも、毛周期が終わってしまった無毛部には毛髪を取り戻す事は難しいです。患者様お一人お一人薄毛の進行度合いが異なるため、マイクロスコープにて確認を行い、ご自身に再生医療の適応があるのかご確認をください。
また複数回の治療が必要になる事が多いので、医師と相談の上、回数や期待出来る変化についてを明確にしてから治療に臨まれる事が重要です。

・副作用やダウンタイムの説明を受ける

注射を行いますので、出血や一時的な痒み、腫れなど軽微ながらも副作用が出る可能性があります。またリジェネラやご自分の組織を使用した幹細胞上清液治療に関しては、縫合する場合抜糸が必要になりますので必ずご説明をお聞きになってから治療を開始してください。

・自己脂肪由来間葉系幹細胞の局所療法

クリニックによっても異なりますが、以下の場合は治療が行えない場合があります。

  • 麻酔薬や製造工程で使用する薬物にアレルギーのある方
  • 培養時に衣装する抗生剤(ペニシリン、ストレプトマイシン、アムホテリシン B)にアレルギーのある方
  • 凝固機能に異常がある方
  • HIV・梅毒が陽性の方
  • 未成年の方

など

こちらの治療をご検討される場合は、クリニックによく確認をされてください。

毛髪再生医療の費用と保険適用

毛髪再生医療の費用と保険適用

治療費用の相場

毛髪再生医療の費用はクリニックによって大きな幅があります。

<PRP療法>

毛髪分野におけるPRP療法はクリニックごとに製造方法や使用機器によって含まれる血小板の数も異なりますのでご確認をしてから治療を受けて下さい。

  • 費用:50,000~150,000円/回(クリニック毎にかなり費用にばらつきがあり)
  • 頻度:初期 4週に1回程度 
    維持療法 3か月~1年に1度程度
    (少なくとも3回は行う事で治療効果を実感できるという論文があります)
  • 持続性 半年から1年程度

<幹細胞培養上清液療法>

  • 費用:50,000円〜130,000円/回
  • 頻度:初期 2〜4週間に1回(3〜6回程度必要) 
    維持 2〜3ヶ月に1回
  • 持続性:3~6か月

<自己脂肪由来間葉系幹細胞の局所療法>

  • 費用:1,300,000円~
  • 頻度はクリニックにより異なる

<HARG+®療法>

  • 費用 頭皮の1/3程度 約88,000円〜132,000円程度
  • 頻度 初期 4週間おきに1回(1~4回程度)
    5回目以降2~3か月おきに1回
    維持療法 1年に1~2回程度

<リジェネラを用いたautologous micrografts>

  • 費用:300,000~500,000/回
    (インフィニティヘアクリニックでは、198000~248000円)・・・リンクはこちら
  • 頻度:基本的には1度
    場合によっては1年に1度程度繰り返す

保険適用の可能性

現段階では毛髪再生医療に対する保険適応は認められておらず、保険外診療となります。

毛髪再生医療の流れとプロセス

毛髪再生医療の流れとプロセス

<PRP療法>

1.初回診察にて採血で体の状態を確認
(当日に治療を受けられるクリニック・採血の結果が出てから治療を始めるクリニックなどがあります)
2.ご自分の血液を採取(20mL程度)
3.遠心分離機でPRPを作成
4.患部に注射し終了
治療時間は1時間程度の治療時間としているクリニックが多いです。

<幹細胞培養上清液療法>

ご希望がある場合は医師の診察後、当日に治療を受けて頂けるクリニックが多いようです。

<自己脂肪由来間葉系幹細胞の局所療法>

1.採血で全身状態の確認
(ほぼすべてのクリニックが結果が出てから次のステップへ進みます)
2.へそ部分・太もも・お尻等の部分から少量の脂肪と培養に使用する血液を採取します。(傷は小さく縫合する必要が無い事が多いですが、場合によっては縫合を行う事もあります)
3.培養(3~5週間程度)
4.初回手術から5~6週間後に注射日を設定
初回の脂肪を採取する手術:約30分~1時間程度
培養液の注射:約30分~1時間程度

<HARG+®療法>

診察後、当日に治療を受けて頂けるクリニックが多いようです。

アフターケアとフォローアップ

治療当日は洗髪は行わず、翌日からは普通の生活を推奨しているクリニックが多いです。
抜糸がある場合は1週間~10日後にご来院となります。
その後、治療から1か月・3か月・6か月・1年と定期的にご来院いただき状態の確認をしていきます。(クリニックにより異なる)

毛髪再生医療に関するよくある質問

治療の痛みや不安について

組織を採取する場合は局所麻酔を使用するため、針を刺すちくっとした痛みと麻酔を入れる沁みるような痛みを感じる事があります。また患部への注射はどこのクリニックでもかなり細い針を使用しますので、少量の痛みから自制内の痛みと言えるでしょう。
(もちろん痛みの感じ方は個人差があります。)
クリニックによっては神経ブロックを併用し、更に痛みを緩和する事もあります。

効果が現れるまでの期間

リジェネラを用いたautologous micrograftsによる毛髪再生医療では基本的に1度の注射で効果を感じて頂けます。繰り返す場合でも1年に1度程度で十分でしょう。
その他の毛髪再生医療は3回程度から効果を実感して頂ける事が多いと思います。効果が出る回数は患者様の初診の状態にもよるので、正確に何回とお伝えするのは困難ですが、上記に記した回数を目安にして頂ければと思います。治療を行ってから3か月~半年で効果をご実感いただける場合が多いです。

インフィニティヘアクリニックの取り組み

インフィニティヘアクリニック

ほかの治療法とのコラボが可能

毛髪再生医療はそれ自体に効果がありますが、薬物療法との併用で最も効果が得られるという論文があります。
副作用等の問題が無く、かつ最大限の効果を得る目的であれば薬物とLED療法の併用をお勧め致します。
もちろん、薬物治療が行えない方にとっての次の一手となる治療法なのは間違いありません。

植毛との相性が良い

植毛と毛髪再生医療を組み合わせる事で、生着率の向上・採取部位の治癒促進が認められるという論文報告があります。
当院ではリジェネラを採用しておりますので、植毛中にリジェネラで使用する組織を一緒に採取することが可能です。その際、採取部位を縫合する必要はありません。

費用面でのこだわり

当院は地元の患者様に寄り添うクリニックです。
静岡県内の薄毛治療を行う患者様のために、薬物治療は元より再生医療・植毛に至るまで、続けやすく開始しやすい、費用・環境づくりを徹底しております。

(インフィニティヘアクリニックでは、198000~248000円)・・・リンクはこちら

まとめ

毛髪再生医療は、未来の薄毛治療の選択肢のひとつ

毛髪再生医療は、薬だけではカバーしきれない薄毛のお悩みに対して、「自分自身の再生力を活かす」新しいアプローチとして注目されています。
特に確立した治療法が少ない薄毛に悩む女性患者様には新たな治療法としてご提案をさせて頂いております。
患者さまによっては毛髪再生医療の適応にならない患者様もおられますので、マイクロスコープを使用した診断をさせて頂きます。

女性医師が在籍する当院では、医学的根拠に基づいた安全な治療提案を心がけております。また薄毛の正しい知識を知っていただきたい、お悩みをじっくり教えて頂きたいため知識を持ったカウンセラーによるカウンセリングを無料としております。ご相談のみでもどうぞご来院くださいませ。

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〒422-8062
静岡県静岡市駿河区1丁目1-10
コモドベルデ 2F

参考文献

再生医療(参考文献)

・History of PRP
・Platelet-Rich Plasma (PRP): What Is PRP and What Is Not PRP?
・再生医療ポータル
・A narrative review of the research progress and clinical application of platelet-rich plasma
・日本医療毛髪再生研究
・Restoration of follicular β-catenin signaling by mesenchymal stem cells promotes hair growth in mice with androgenetic alopecia

・Treatment of androgenetic alopecia with autologous CD200 positive cell suspension

・Treatment of Androgenetic Alopecia Using PRP to Target Dysregulated Mechanisms and Pathways

・Role of Autologous Micrografting Technology through Rigenera® System in the Treatment of Androgenetic Alopecia

・clinical trial efficacy of autologous cellular micrografts in androgenic alopecia

・Short-Term Clinical Assessment of Treating Female Androgenetic Alopecia with Autologous Stem Cells Derived from Human Hair Follicles