インフィニティヘアクリニック静岡院
2025年6月11日 11:22
こんにちは!
インフィニティヘアクリニック静岡院です。
当院は薄毛に特化したクリニックとなっており、女性の患者様にもご来院いただいております。以前より女性の薄毛(FAGA)のお悩みを抱えている方が増えた印象です。そもそも女性の場合、35歳をピークに徐々に毛髪が細くなると言われています。さらに現代の女性はタスクが多くストレス社会を頑張って生き抜いていますので、薄毛になりやすい環境にさらされています。
当院は女性医師も在籍し、安心してご来院いただけます。
本日は育毛剤について深掘りしていきたいと思います。
薄毛のクリニックが育毛剤を語る?とお思いかもしれません。
某有名ブランドの育毛剤が飛ぶように売れた事をきっかけに、私自身も育毛剤の成分に興味を持って調べた経緯があります。
発毛と育毛には大きな違いがあります。
そもそも発毛剤と育毛剤は、薬機法では違う分類に分けられています。
発毛剤は「医薬品」、育毛剤のほとんどは「医薬部外品」です。
一 日本薬局方に収められている物
二 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて、機械器具等(機械器具、歯科材料、医療用品、衛生用品並びにプログラム(電子計算機に対する指令であつて、一の結果を得ることができるように組み合わされたものをいう。以下同じ。)及びこれを記録した記録媒体をいう。以下同じ。)でないもの(医薬部外品及び再生医療等製品を除く。)
三 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品を除く。)
この法律で「医薬部外品」とは、次に掲げる物であつて人体に対する作用が緩和なものをいう。
一 次のイからハまでに掲げる目的のために使用される物(これらの使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。)であつて機械器具等でないもの
イ 吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止
ロ あせも、ただれ等の防止
ハ 脱毛の防止、育毛又は除毛
大まかに言えば医薬品は「治療や予防を目的とした薬」、医薬部外品は主に「予防や衛生を目的とし、人体に対する作用が緩和なもの」と言えます。
髪を生やす成分として認可されている物質を含有したものが発毛剤、頭皮環境を整え髪の毛にとって良い環境を整えるのが育毛剤です。
通常発毛剤と育毛剤は併用をお勧めしません。
それはそれぞれの有効成分の吸収をお互いに妨げる可能性があるからです。
症状に合わせて使い分けをしていただくのが望ましいでしょう。
上記の原因に加え、運動不足・食生活の乱れ・自律神経の乱れ・頭皮環境の悪化などが挙げられます。
女性にとって髪の毛はとても大切なもので、薄毛は“見た目”以上の問題が伴ってきます。
「髪型が決まらない」「外出時に帽子が手放せない」
こんな事が毎日続くと、身支度の時間も取られ、外見への自信が失われます。だんだんと外出が億劫になり、うつ等のメンタルヘルスの低下へとつながる可能性があります。
薄毛の原因である頭皮環境の改善は、栄養のある食事や良質な睡眠、適度な運動で作られるものですが、育毛剤も一助となります。
育毛剤に使用させる成分の効果は以下のものに大別されます。
しかし発毛作用のあるミノキシジルを配合する育毛剤も存在します。
こちらはミノキシジル1%配合となっています
など
ミノキシジルを配合する育毛剤が市販でも購入可能です。
ミノキシジルは比較的安全性の高い成分ですが、薬剤ですので副作用も少ないながらあり得ます。
副作用としては
皮膚:頭皮の発疹・発赤,かゆみ,かぶれ,ふけ,使用部位の熱感等
精神神経系:頭痛,気が遠くなる,めまい
循環器:胸の痛み,心拍が速くなる
代謝系:原因のわからない急激な体重増加,手足のむくみ
ある文献では102人中、アレルギー性接触皮膚炎が2人、そう痒症が4例と記載がありました。皮膚の副作用に関しては5%程度の出現率、その他循環器や代謝系の副作用に関しては1%未満程度程度です。
症状が出現した場合は医療機関に使用を中止し、医療機関にご相談ください。
などとなります。
育毛剤は化粧品への配合が禁止されているか、配合できても配合量に規制のある有効成分を効果が期待できる量まで添加した製品で、おおむね医薬部外品の扱いとなります。
なお薄毛治療ガイドラインに記載のある成分があり、一部には発毛に関して有効性を示す弱い根拠が存在するという記載があります。
まずはそちらをご覧ください。
男性には推奨度B(行うよう勧められる)、女性には推奨度C1(行うことを考慮しても良い)となっています。
アデノシンは、資生堂の申請によって2004年に医薬部外品育毛有効成分として厚生労働省に承認された成分です。
アデノシンは成長期を延長させることと、現段階では試験管内(生体外)の話にはなりますが抗アンドロゲン作用(抗男性ホルモン作用)がある事が分かっています。
カルプロニウム塩酸塩は円形脱毛症の治療薬として広く使用されており、血管拡張を促します。
など
花王の2000種以上の生薬ライブラリーの中から、「西洋オトギリソウ」のエキス、さらに、その中の「アスチルビン」という成分が、毛髪の素となる毛母細胞を増殖促進する高い作用を持っていることをつきとめました。
このアスチルビンを手がかりに、より安定した高機能な化合物を得るため、分子設計・化合物の合成・効果検証を繰り返した結果、開発されたのが、t-フラバノン(トランス-3,4’-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン)です。
t-フラバノンはDHT(ジヒドロテストステロン)が毛乳頭細胞と結合することで放出される脱毛因子であるTGF-β1を阻害します。
そのため毛周期が整い本来の成長期の期間が保たれるようになり、脱毛抑制と健康で太い毛髪へと導きます。
サイトプリン(6-ベンジルアミノプリン)は、医薬品メーカーである三省製薬が開発した育毛成分です。サイトプリンは発毛促進因子のうち『BMP』と『エフリン』を増加させると言われており、BMPは特に女性ホルモンの減少で減少してしまうため、女性型脱毛の方は注目すべき成分とされています。またペンタデカンはペンタデカンはライオンが開発した育毛成分です。
毛根細胞内のタンパク質(エフリン、BMP)の生成を促し発毛促進シグナルを増幅。
毛根細胞内のタンパク質(ケラチン)の合成に必要なエネルギーを供給。
現在ペンタデカンを配合した育毛剤をネット検索で探すことはできませんでした。
ケトコナゾールは脂漏性皮膚炎の原因菌であるマラセチア菌の増殖抑制に対して有効です。結果的に脂漏性脱毛症の抑制につながります。
また意外ですが、ケトコナゾール自体に抗アンドロゲン作用(抗男性ホルモン作用)があるという論文発表があります。
ケトコナゾールは抗真菌薬として、皮膚科領域で広く使用されている薬となります。製品としては、シャンプーとしてケトコナゾールを配合しているものが存在します。
育毛剤に配合できる成分はほぼ分かっており、あとは組み合わせや使用感でご自身にあったものをチョイスしていくのが良いと思われます。
以下に上記以外で育毛剤に使用される成分を挙げます。
一つの成分で複数の効果を有するものもあります。
ショウキョウチンキ
ニコチン酸アミド
セファランチン(タマサキツヅラフジアルカロイド)
ビタミンE、ビタミンEアセテート、酢酸トコフェロール
ビタミンEニコチネート(ニコチン酸トコフェノール)
ニコチン酸アミド
センブリエキス
ニンジンエキス
塩化ジフェンヒドラミン
イソプロピルメチルフェノール
ヒノキチオール
塩化ベンザルコニウム
アラントイン
β-グリチルリチン酸
アラントイン
ビオチン
アセチルパントテニルエチルエーテル
パントテン酸カルシウム
ニコチン酸ベンジル
トウガラシチンキ
塩化ピソドキシン
エストラジオール
育毛剤はドラックストアで購入できるものからオンライン販売の製品まで、数多くのものが存在します。
また価格も1000円台のものから10000円越えのものと様々な価格設定となっています。高額の育毛剤には確かに魅力的な成分が含まれていますが、成分の濃度・浸透率・組み合わせなどによって実際の効果は大きく変わります。
また、クリニックにおける毛髪治療でも、薬の使用と共に生活習慣やストレス管理が重要となるように、育毛剤の使用と共に規則正しい生活を送る事が重要です。
使用頻度は基本的には商品説明に記載のある頻度での使用をお勧めいたします。それ以上に使用することは副作用のリスクを増やす事につながるため、お勧めはしません。
またミノキシジルに関しては、女性であれば1%ミノキシジルを1日2回の使用となっています。これはガイドラインに記載のある使用方法となっています。論文ベースでは5%を1日1回使用した方が、かゆみ等のリスクが低減されるとの報告もあり、当院ではまず5%からの使用をお勧めしています。
使用タイミングですが、1日2回の場合は朝・夕となると思います。
朝は整髪剤を使用する前、夕は洗髪後にしっかりと髪を乾かして、髪の毛ではなく頭皮にしっかりと塗りこむ事をお勧めします。
濡れたままの頭皮に使うと、成分濃度が変わってしまう可能性があるからです。
また薄毛治療でとても大切な事が1点あります。
それは「継続は力なり」という事です。
薄毛治療の効果はすぐには出てきません。
それは治療によってヘアサイクルが整ったとしても、次のヘアサイクルに移り変わるのに少なくとも3か月~6か月程度必要だからです。
ですので、効果を感じられるのも早くて3か月頃からです。
これは育毛剤の使用でも同じことが言えますので、継続して使用して頂く事が大切です。
逆に気になる時だけ使う、というのは効果が出ないままとなってしまうのでお勧め致しません。
頭皮マッサージによって脱毛が少なくなったとする論文があります。
ただしこれは1日20分、7か月程度しっかりと継続して行った結果です。
また脱毛を気にしていない男性が、頭皮用のマッサージ機を使用してケアを行った所、髪の毛の太さが増えたという論文もありました。
ただ実際には頭皮マッサージを毎日数十分も行うのは難しいと思いますし、マッサージだけで薬物治療などと同程度の効果を得るのは少々難しいでしょう。
しかしマッサージを取り入れる事で、血流の改善・育毛剤の浸透率を上げる効果はありますので、ぜひ育毛剤使用と併用して頭皮マッサージを行う事をお勧め致します。併用する場合は育毛剤を塗布した後にマッサージを取り入れてください。
この工程を2~3回繰り返してください。
個人的感想ですが、頭頂部がやはり一番痛気持ちいいと感じる部位です。
育毛剤=医薬部外品だから安全と考えるのは少々危険です。
育毛剤には有効成分の他に、使用感をよくするためや浸透率を上げるためにに有効成分以外の物質も含まれています。
以下に代表的なものを挙げます。
などです。
清涼感・殺菌・浸透補助などのために配合されます。
より男性の方が清涼感を求める傾向にあるため、女性の育毛剤よりも男性の育毛剤に多く使用され傾向にあります。
人によっては刺激が強すぎて、乾燥やかゆみの原因となります。
有効成分の浸透を助ける成分。
クリニックで処方されるミノキシジル外用薬でも、このプロピレングリコールでかぶれるという方が一定数おられます。
使用により接触性皮膚炎を起こす場合があります。
パラベンは防腐剤の一種です。
カビや酵母に対して有効な一方で人体に対する毒性は低く、世界でも広く使用されている成分です。
安全性は高いものの、一定の方でかぶれ等の症状が出る場合があります。
界面活性剤の一種で、泡立ちをよくする作用があります。
こちらは育毛剤というよりも、育毛シャンプーに含まれる事が多いです。
洗浄力が高いため、必要な皮脂まで洗い流され乾燥につながる場合があります。その結果頭皮の炎症につながる可能性があります。
育毛剤を使用する時は、大前提として頭皮が健康である事が条件です。
頭皮に炎症・湿疹・傷がある場合は使用をせず、まずはそちらの治療を行う事が大切です。
脂漏性皮膚炎、乾癬などがある場合も基本的に使用はしない方が良いです。
また妊娠中の方において、外用のミノキシジルに催奇形性はないという論文もありますが、やはり安全性を確実に担保するには妊娠中・授乳中の方はミノキシジル配合の育毛剤・それ以外の育毛剤についても使用を控えた方が安全でしょう。
育毛剤には年齢制限はない物が多いですが、ミノキシジルは子供の使用で血圧低下や不整脈などの論文報告がありますので、未成年の方は使用しない方が安全と言えます。
育毛剤は頭皮環境を改善し、薄毛の予防につながります。
しかしいくら有効成分を多く含んだ育毛剤を使用しても、生活習慣によって髪のお悩みが進んでしまう可能性があります。
毛髪は東洋医学では「血余」と表されます。
生命活動を維持するのに重要な臓器に優先的に血が行きわたり、その残りが毛髪と考えられています。
つまり、栄養が十分でないと血の余りである髪の毛も不健康になってしまうという考え方です。
規則正しい生活を送る事は、良い頭皮環境のためにも大切な事です。
毛髪を健康に保つために必要な栄養素として大きく以下のものが挙げられます
また塩分過多や脂肪分の取りすぎも薄毛に繋がるため注意が必要です。
それを考えると、和食は栄養バランスの取れた良い食事といえます。
実は飲酒も薄毛には良くないと言われています。
飲酒をすると一度末梢血管は拡張しますが、その後に更に収縮し頭皮の血行不良や、髪の毛に必要な栄養素が消費されてしまうと言われています。
でも何もかもダメ、となってしまうとそれはそれでストレスとなります。
過剰摂取は問題でしょうが、日ごろのストレス発散のため、たまにお酒を楽しむのは悪くないのではないでしょうか。
ストレスが多くなると、体は危機を感じて抗ストレスホルモンを分泌します。この抗ストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリン・ノルアドレナリンなど)は血管を収縮させるため、頭皮の末梢血管も収縮し頭皮の血行不良に繋がります。これがストレスが薄毛に繋がる要因の一つです。
なお、有酸素運動を定期的にしている方は運動をしていない方と比べると抗ストレスホルモンの分泌が適切に行われると言われています。
運動も体に負担がかかる(=ストレスがかかる)と同じ状況になります。
運動によりコルチゾール等が分泌された結果、頻脈・血圧上昇が起こります。運動を継続的に行うと、この一連の流れが繰り返される事により、体はストレス自体にも慣れ、抗ストレスホルモンも適切に分泌されるようになるのです。
ですので、ストレスの少ない生活・適度な有酸素運動は毛髪にとって大切と言えます。
成長ホルモンは毛母細胞の活動を促進し、髪の成長に必要な栄養や酸素を作ることに関与します。
成長ホルモンはノンレム睡眠時に活発に分泌されます。
睡眠は覚醒・ノンレム睡眠・レム睡眠を1サイクルとしてだいたい1晩に3~5回のサイクルを繰り返します。
睡眠時間が短いと、結果としてノンレム睡眠が少なくなり成長ホルモンの分泌が少なくなり薄毛に繋がります。良質な睡眠をとることで副交感神経が優位となり、血管が拡張し頭皮の毛細血管まで血がいきわたります。
進行してしまったFAGA(女性男性型脱毛症)に対しては、育毛剤は効果的ではありません。しかし、髪の密度はあるのに、最近髪の毛のコシが無くなった気がする・スタイリングが決まりにくい・毛が細くなったというFAGAが進行する前段階であれば育毛剤の使用はお勧めです。
FAGAの進行が認められた場合、育毛剤の使用を続けても症状は改善しません。また薄毛は進行性の疾患ですので、一度医療機関でご相談されるべきだと思います。
育毛剤に明確な使用可能年齢の記載はありません。
育毛剤にはミノキシジルの成分を含むものもあります。
未成年がミノキシジルを使用した場合、成人よりも副作用の頻度が高いという論文があります。
またミノキシジルが無配合の育毛剤であっても、成人してからの使用が安全と言えます。
育毛剤に含まれる有効成分は男性用・女性用で大きく変わる事はありません。しかし男性は女性に比べると頭皮の皮脂が多いため、よりさっぱりとさせるため清涼感を求めた使用感となっています。
そのために、女性用と比較しアルコールなどの配合が多くなっていることがあります。女性が使用すると逆に頭皮が乾燥し、頭皮環境の悪化につながる場合もありますので、女性は女性用を使用する方が良いでしょう。
一般的な毛髪治療と同じように、効果は早くて3か月程度から実感できるでしょう。多くの方は半年ほどで実感するかと思います。
これは毛周期に関係します。
細くなってしまった毛髪が新たな健康な毛髪と置き換わるのに、少なくとも3~4か月かかると言われています。
これは毛周期が休止期から成長期に置き換わるタイミングとなります。
育毛剤は頭皮環境を改善し、今ある髪の毛をより健康に保つ作用が主となります。ですので育毛剤で髪が生えるという事はありません。
一部ミノキシジルが配合されている育毛剤には発毛効果があります。
FAGA(女性男性型脱毛症)の進行が認められ場合は、医療機関での治療を開始をお勧めします。また自分がFAGAかどうかわからない、そういった場合でもマイクロスコープ等を用いての診断がまず必要となります。
育毛剤に含まれる有効成分の多くは既に分かっています。
まずは裏の成分表を確認してみて下さい。
多くの育毛剤は医薬部外品です。
化粧品に「全成分表示」の義務がある一方、医薬部外品には「表示指定成分」の表示義務があります。
しかし育毛剤は自主的に全成分表示を行っている場合があります。
その場合、裏の成分表示には2種類の記載があります。
「有効成分」と「その他の成分」です。
有効成分はその字のごとく、育毛剤としての有効成分です。その他の成分は使用感をよくするためや、成分を溶解したりと製剤化のために配合された成分で、効果効能を期待して配合されたものではありません。
この有効成分を確認して頂く事で、その育毛剤が血流促進を主としているのか、抗炎症作用を主としているのか、皮脂分のコントロールをしようとしているのかがわかってくるかと思います。
有効成分は複数配合してある場合が多いです。
使用感、香りなど実際の使用者からの口コミは使い心地を事前に知る手がかりなります。また最近では口コミする方の背景(年代や肌症状など)を事前に登録してから口コミする事もあり、ある程度参考になるかと思います。
ただし頭皮環境は人によって千差万別、まったく異なります。
ですのであくまで参考程度に考えて頂くのが良いと思います。
また育毛剤はある程度の期間を使用しないと効果判定ができないものですので、使用して1週間などでは効果はわかりません。
実際に成分表示をご覧になり、口コミでは香り等を参考にしてご自分にあった育毛剤を見つけてみて下さい。
育毛剤は医薬部外品だから安全、という事はありません。
多くつけすぎるとその分刺激やかぶれなどの副作用につながる場合があります。用法・容量を守り正しく使用してください。
皮脂や汚れがあったり、濡れた頭皮に使用すると有効成分が適切に効果を発揮しない場合があります。
夜に使用する際は、洗髪後、髪の毛をしっかりと乾かしてから使用することをお勧めします。
爪を立ててごしごしとなじませるのは、頭皮に傷をつける原因にもなります。
指の腹をつかい、マッサージするように頭皮になじませてください。
薄毛治療に即効性のある物はありません。
育毛剤についても、毛周期の関係から最低3~6か月の継続使用が必要です。
途中で辞めてしまうと、せっかく効果が出始めていても元に戻ってしまう可能性がありますので、根気よく取り組む事が大切です。
発毛効果が証明されているミノキシジルが配合されているにも関わらず、薬局等で手軽に買えるため人気のある製品です。
アデノシン・カルプロニウム塩化物・t-フラバノン等の成分はガイドライン上でも弱いながらに発毛作用が認められているものです。
これらは日本の企業が独自に開発したものもあります。
スカルプD ボーテ メディカルエストロジー スカルプセラム(アンファー)には「エチニルエストラジオール」という成分が配合されています。
これは合成の卵胞ホルモンです。加齢やその他、女性ホルモンのバランスが崩れた方にお勧めの製品と言えます。
敏感肌・乾燥肌の方に向けて無添加や植物由来成分を使用した育毛剤が増えています。マイナチュレ薬用育毛剤などは、自然成分にこだわり動物由来の成分は使用しないこだわりがあります。
特に女性の朝は忙しいです。
ですので一日1回の使用で効果が出るものや、手軽に使用できるスプレータイプの製品が登場しています。
現在はミノキシジルのようなガイドラインで推奨度Aとされ、発毛効果が証明されているものや、アデノシン・カルプロニウム塩化物・t-フラバノン等の弱いながらに発毛が証明されている成分を配合している育毛剤が多く発売されています。
また有効成分は元より、その製剤化に必要な成分にもこだわりを持って作られている商品が多数あります。
FAGA(女性男性型脱毛症)になってしまう前のケアとして、取り入れて頂く事は薄毛を防ぐという観点から推奨されます。
FAGAという診断がついた場合や、育毛剤を使用しているにも関わらず薄毛が進行する場合に使い続けるのは危険です。
なぜなら、FAGAは進行性の疾患だからです。
ヒトの毛周期は生涯で40回ほどと言われています。
この40回を回ってしまった毛包からは二度と毛髪は生えてきません。
ですので進行が速い場合は、一度医療機関にご相談されマイクロスコープ等を使用した診察を受けて頂く事をお勧めします。
女性の薄毛の原因は、複雑でさらに単一でない場合があります。
加齢によるホルモンバランスの変化の他にも、貧血・甲状腺疾患・自己免疫疾患・ストレス・過度なダイエット・薬剤性等の様々な原因が考えられます。丁寧に問診をしていくことで、ある程度原因を絞ったり採血でしっかりと確認する事で原因がわかる場合があります。
休止期脱毛である場合は、治療をせずとも自然に薄毛が回復する可能性もあります。ご自身での判断ではなく、医師による問診・採血等によって原因に合った治療や育毛剤の選択が可能です。
医師に相談することで、市販では手に入らない更に濃度の高いミノキシジルや、抗男性ホルモン作用があるスピロノラクトンなど処方を受けることも可能になります。結果的に薄毛の改善に早くつながる事になります。
敏感肌やアレルギー体質の方は特に、皮膚トラブルや副作用が起こってしまった場合の事も考えて、医療機関でご相談される事をおすすめします。
通常FAGA(女性男性型脱毛症)は頭頂部からびまん性(全体的)に進行することが多いです。また生え際が優位に進行する場合は男性ホルモンが関与している可能性が考えられます。
またFAGAであればじわじわとはじまり、気が付くとなんだか毛が薄くなったと感じる事が多いです。
急に薄毛が進行した場合はストレス・ダイエット・出産などの大きな出来事により毛周期が揃ってしまい休止期を迎えた毛髪が一気に抜けてしまいます。(通常人のヘアサイクルはモザイク型と言って、1本1本のヘアサイクルが異なります)
この様な休止期脱毛の症状は徐々に回復をすることが多いです。
また薄毛がきっかけの2か月後程度から始まる点もポイントです。
また円形脱毛症もこの急に気が付いたという部類に含まれます。
敏感肌 → 無添加・アルコールフリー
脂性肌 → 殺菌成分・さっぱり系
乾燥頭皮 → 保湿系・ヒアルロン酸配合
頭皮の状態に合わせて配合成分を選ぶことも重要です。
また医療機関ではマイクロスコープで直接頭皮も確認できますので、一度ご相談されてから育毛剤を選ぶのも良いでしょう。
上記で挙げたような、信頼性のある成分が配合されているものを選ぶと良いでしょう。
育毛剤は安価なものから1万円を超える製品まで様々あります。
場合によってはトライアルキットを販売している製品もあり、続けられる価格帯のものをチョイスしてください。
口コミは参考程度にみて下さい。
効果の感じ方は人それぞれです。しかし、使用感や香り、べたつきなどは口コミを見ることで事前に得られる有益な情報です。
髪は、その方の見た目だけの問題ではありません。
「その人らしさ」や「心の自信」と言ったご自身の内面にまでつながる大切なものです。
女性の髪の悩みはとても繊細で複雑です。
年齢、ホルモンバランス、ライフスタイルなど様々な要因が重なって引き起こされます。
髪の悩みはお一人お一人異なるため、ご自分にあった育毛剤を選ぶ事が大切です。現在は日本の企業からも有効な成分が開発され、女性に合わせた女性のための育毛剤も多く発売されています。安全性や使い心地、効果もしっかりと検証されています。
髪のお悩みは育毛剤を始めてもすぐには改善しません。
ですが少しずつ、でもその努力とともに確実に変化していく髪を感じながら、自分らしい美しさと笑顔を取り戻していきましょう。
またお一人で悩まず、専門のクリニックにご相談される事もお悩みから解放される一つの方法かと思います。私たちインフィニティヘアクリニック静岡院は、あなたのその一歩を心から応援します。髪に悩んだら、いつでもご相談ください。
当院は薄毛治療に特化したクリニックとなっており、内服から外用、LED治療・再生医療・植毛まで患者様お一人お一人に合わせた治療をご提案すべく、豊富な治療法をご用意しております。
薄毛の知識をしっかりと知っていただきたい、またご不安を教えていただきたいという思いから、カウンセリングを無料としております。
まずはご相談のみでもご来院いただけますと幸いです。
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