インフィニティヘアクリニック静岡院
2025年7月21日 16:14
インフィニティヘアクリニック静岡院です。
当院は薄毛治療に特化したクリニックで、静岡駅南口から徒歩5分の場所にある利便性も良いクリニックとなっています。
薄毛と言えば一昔前は男性の疾患のイメージが強かったと思いますが、当院には女性の患者様がいらっしゃる事もとても多いです。
など、こちらもうれしくなるお言葉を頂戴しております。
皆様の悩みを話せてほっとした表情や、これから治療に臨まれる前向きなお姿を見る事が我々の日々の診療の糧にもなっています!
さて、当院は薄毛治療に対し様々な治療法をご提案しておりますが、「生活そのものを改善する」という事も実は薄毛治療には重要です。
毛髪の構成成分は約80%がタンパク質から成り立っています。
そのタンパク質の中で最も多いのがケラチンと言われるタンパク質です。
ケラチン自体をマウスに注射した所、毛髪の成長を促したという論文報告も存在します。
このケラチンはタンパク質であるため、口から摂取する成分となります。
ケラチンを多く含む食材としては、
乳製品、肉類、魚介類、卵、大豆類が挙げられます。
ケラチンに多く含まれるアミノ酸であるシスチンですが、これは硫黄を含むアミノ酸です。
硫黄を多く含むタンパク質を摂取することは髪の毛にとって有用です。
硫黄を多く含むタンパク質としては、
いいだこ(魚介で最も高い数値349㎎/100g)・ホタテ・いかアジ・サバ・イワシ・サンマ・チーズ・大豆などが挙げられます。
タンパク質が食事として摂取されると、吸収の過程でアミノ酸へと分解されます。アミノ酸は血液を通じて体内各所に運ばれ、その一部が毛包内の毛母細胞に届きます。
毛母細胞では細胞分裂が盛んに行われ、毛髪となる細胞を作っています。
ここで合成されるのがケラチンです。
作られたケラチンが細胞分裂と角化によって徐々に上に押し上げられ髪の毛として皮膚表面から伸びます。
ですから良質なタンパク質を摂取することは結果として、薄毛に効果があると言えます。
髪の毛は東洋医学では血余(けつよ)と呼ばれます。重要臓器にまず栄養が運ばれ、その余り物が髪の毛になると考えられています。
食生活が乱れ、十分な栄養素が体に入ってこなくなると一番最初に影響が出るのが髪の毛という訳です。
栄養が少なるなると、
血糖が高くなると血管内皮細胞が障害され結果として血管壁が硬くなり弾性力が失われる。また脂質過多となると血液の粘性が増しこちらも血行不良の原因となる。ビタミンには抗酸化作用があり、不足すると血管の酸化ストレスに弱くなってしまう。
以上の事が起こり、食生活の乱れによって髪が影響を受けてしまうのです。
髪に良いとされる栄養素で代表的なものは
の7つです。
タンパク質は髪の毛の元となる重要な成分です。
特に髪の毛のタンパク質の中で約90%を占めるケラチンというタンパク質はシスチンというアミノ酸から成ります。このシスチンというアミノ酸は硫黄を多く含むアミノ酸のため、摂取するタンパク質の中でも特に硫黄が多く含まれるタンパク質を意識してみて下さい。
また硫黄はビタミンBやパントテン酸と結びついて、糖質や脂質の代謝を促進する作用もあります。
いいだこ(魚介で最も高い数値349㎎/100g)、ホタテ、いか、アジ・サバ・イワシ・サンマ・チーズ・大豆
に硫黄が多く含まれます。
毛母細胞は盛んに分裂をして、髪の毛を生成しています。
この分裂に亜鉛が必要となり、不足するとDNA合成が阻害され細胞分裂が停滞します。そのため亜鉛は髪の毛にとって非常に重要なミネラルの1つと言えます。
重要にも関わらず、非常に摂りづらい成分でもあります。
体内の吸収率は悪く、食品からの吸収率は30%程度といわれています。
吸収率を上げるためにはビタミンCやクエン酸を含む食品と一緒に摂取することが必要となります。
乾燥を防いだり、見た目を良く保つため・うまみを容易に足すためにリン酸塩・ポリリン酸・フィチン酸・グルタミン酸ナトリウムなどが加工食品やファストフードに使われています。上記に挙げたような成分が亜鉛の吸収を阻害する事が分かっています。
またアルコール摂取によって、排泄量が増えると言われています。
とは言え、ファストフードも加工食品も全く摂取しない生活は無理だと思います。ファストフードや加工食品は亜鉛の吸収を阻害してしまうという事を頭に置き、頼りすぎずたまに摂取するくらいなら問題はないでしょう。
またアルコールも毎日多量に摂取している場合は問題となるでしょうが、節度を持って楽しく飲まれる分にはストレス発散の一助にもなります。
その時に亜鉛を多く含む食材を一緒に摂取されるなど、少し工夫されてみてはいかがでしょうか。
亜鉛が多く含まれる食材としては、
牡蠣・ホタテ・レバー・うなぎ・ナッツ類など
が挙げられます。
ビタミンB群にはB1・B2・B3・B5・B6・B7・B9・B12と薄毛と関係がある様々なビタミンが存在します。
その中でも、ビタミンB1は糖質をエネルギーへと変換します。
糖質がエネルギー(ATP)へとうまく変換されないと、毛母細胞の分裂が停滞し、髪の毛がうまく作れなくなります。
ビタミンB2は脂質の代謝を促します。皮脂が多くなると脂漏性脱毛症などが起こる可能性が出てきます。またビタミンB5(パントテン酸)はケラチンの合成を助けるため、髪の毛には欠かせないビタミンといえます。
ビタミンB7(ビオチン)は美髪ビタミンともいわれ、欠乏によって脱毛の他白髪になると報告があります。
ビタミン | 主な働き | 髪への影響 | 多く含む食材 |
---|---|---|---|
B1 (チアミン) |
糖代謝・ATP供給 | 毛母細胞の活動エネルギー源 | 豚肉・赤身肉・ナッツ・大豆・ほうれん草 |
B2 | 脂質代謝・皮膚再生 | 頭皮の健康維持 | レバー・うなぎ・たまご・納豆・アーモンド |
B3 (ナイアシン) |
血行促進 | 頭皮の血流改善 | 鶏むね肉・ささみ肉・カツオ・まぐろ・落花生・まいたけ |
B5 (パントテン酸) |
ケラチン合成 | 抜け毛予防・毛質改善 | 鶏レバー・鳥ささみ・卵・牛乳・魚類・豆類・ブロッコリー・トマト |
B6 | タンパク質代謝 | 髪の成分吸収・頭皮炎症防止 | 赤身肉・鶏肉・マグロ・バナナ・カツオ・レバー |
B7 (ビオチン) |
皮膚・毛の健康維持 | 抜け毛・白髪・皮膚炎予防 | 鳥/豚レバー・卵黄・大豆・牛乳・豆類・ナッツ類・シイタケ・あさり |
B9(葉酸) | DNA合成 | 毛母細胞の分裂活性化 | 鶏レバー・ブロッコリー・ほうれん草・モロヘイヤ・春菊・アスパラガス |
B12 | 赤血球合成 | 血流改善・酸素供給促進 | レバー・あさり・しじみ |
貧血も薄毛の原因となりますが、その機序はまだ不明瞭です。
貧血になると酸素が運びにくくなり、心臓や脳などの重要臓器に優先的に血がいきわたるため、生命維持には重要でない毛髪はあと回しにされ、結果的に栄養不足に陥ります。
また鉄欠乏症はDNA合成の律速酵素であるリボヌクレオチド還元酵素の補因子としての役割を通じ、脱毛に関与している可能性があります。
鉄分を多く含む食材としては、
レバー・豚肉・ほうれん草・牛肉・切り干し大根・海藻など
が挙げられます。
ビタミンCは鉄の吸収を助けます。その結果として貧血の改善に寄与します。またビタミンCはコラーゲンの合成にも必要不可欠なビタミンです。
コラーゲンが不足すると血管の弾性が失われ、血行不良となり、薄毛の原因となります。
ビタミンCを多く含む食材としては、
パプリカ・ブロッコリー・レモン・オレンジ・イチゴ・さつまいもなど
が挙げられます。
青魚に多く含まれるDHAといった言葉が有名かと思います。
オメガ3脂肪酸は血液をさらさらにする作用と、抗炎症作用を持っています。そのため頭皮の血流改善、炎症を抑える作用によって薄毛を改善します。多く含まれる食材としては、
青魚・ごま油・アマニ油・チアシードなど
が挙げられます。
ビタミンEは若返りのビタミンとも呼ばれ、強い抗酸化作用を持ちます。
体内の脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化・LDLコレステロールの減少によって血管の弾性を保ちます。そのため頭皮の血流改善にも役立ちます。
ビタミンEを多く含む食材としては、
卵・オリーブオイル・アーモンド・アボカド・大豆・うなぎなど
が挙げられます。
なおビタミンEは脂溶性のビタミンのため油と共に摂取すると効率よく吸収できます。
糖質の取りすぎで急激に血糖値が上昇すると、インスリンが分泌されます。
インスリンは皮脂腺を刺激し皮脂が過多となる可能性があります。
また脂質の取りすぎは血管がドロドロになるため、血液の流れが悪くなります。結果として、頭皮の皮脂が過剰となり脂漏性脱毛症や血行不良による薄毛の進行に繋がります。また皮脂の酸化により頭皮に炎症が起こる場合もあります。
極端なダイエットにより食べ物の摂取量が少なくなると、まずは重要臓器へと栄養が供給されるため、生命活動に必要のない髪の毛への栄養はカットされる事になります。そうなると上記に挙げたような栄養素が髪の毛に行き渡らず、薄毛に繋がります。
また栄養素が行きわたらなくなると、毛母細胞の分裂も停滞し、休止期脱毛に陥ります。極端なダイエットを始めてすぐに起こるような症状ではなく、2-3か月後にごそっと髪の毛が抜ける現象がこの休止期脱毛となります。
加工食品には糖質・脂質・塩分が多いことと、見た目を保つためや安価においしいと感じるものを提供するために様々な物質が添加されています。
リン酸塩・ポリリン酸・フィチン酸・グルタミン酸ナトリウムなどの物質は亜鉛の吸収率を下げてしまうため、薄毛を進行させてしまう可能性があります。
しかし現代では手軽に食品を摂取できるコンビニを使う事もよくあります。
少しでも髪に良い食べ物を摂取するために、原型をとどめているかどうかという事を1つの指標にするのも良いかもしれません。
例えば卵やサラダ、フルーツ、魚の切り身などは原型があり、何の食材なのかわかります。逆にゼリーや、ハム・ハンバーグ、カップ麺等は原型が何かわからない状態です。
原型をとどめているものを上手にチョイスして、時にはコンビニ食で忙しさを乗り切る事も良いのではないでしょうか。
女性ホルモンの減少はもともと体に存在するアンドロゲンが相対的に強くなり薄毛へとつながります。
エストロゲンが増加すると毛周期の成長期が延長し、太く健康な毛が通常のヘアサイクルよりも長く存在することになります。
ですので妊娠中は抜け毛が減ったり、髪のつや・コシが増え美しい毛髪となります。
このエストロゲンが加齢やその他の原因で減少してしまうと、毛周期の成長期が短縮し、薄毛へとつながります。
薄毛治療の薬物治療で、男性ホルモンを阻害するものにスピロノラクトンが存在します。薬物以外にも食べ物で女性ホルモンと似た働きをするものが存在し、その食材を摂取することで相対的な男性ホルモン過剰を緩和できる可能性があります。
ただし過剰量を長期に摂取することで乳がんのリスクが高まるという報告もあるため、厚生労働省が推奨する量を守り薄毛を防ぐ事が重要です。
厚生労働省によると、大豆イソフラボンの推奨摂取量は、閉経前女性:64 ㎎/日、閉 経後女性:74 ㎎/日、男性:76 ㎎/日となっています。
サプリメントは手軽に必要な栄養素が摂取できるため、容量を守って使用する分には良いかと思います。
ただし、栄養素は食事からも摂取しているため、総合的に過剰量にならない事が大切です。理想は食事からのみの摂取で必要な栄養素を補う事です。
現代の食生活では、偏食やストレス・過度なダイエットにより髪の成長に必要な栄養素が不足しやすい状況になりうる事があります。
サプリメントは、以下のようなケースで栄養補助として役立ちます。
栄養はまず「食事から」が大原則ですが、不足しがちな栄養素をピンポイントで補うという意味で、サプリメントは有効な選択肢になりえます。
また採血で現状のご自分に足りていない栄養素があるかどうか確認することも重要です。
当院では、採血にて治療前のお体の状態を確認することで足りていない栄養素などもお伝えしております。
サプリメントは身近で手軽な反面、リスクがある事を忘れられがちですが、過剰摂取によって思わぬ副作用が出る事もありますので注意が必要です。
特に薄毛の場合、「サプリメントでなんとかなる」と思い込むのではなく、医師の診断・血液検査の結果に基づいて必要な栄養素を把握し、適切に補うことが大切です。
薄毛治療は40回の毛周期を終える前に始める事が大切です!
気になった時が始め時ですので、薄毛治療専門のクリニックにご相談下さい。
極端に食事が偏っている場合、食事や生活習慣の改善で薄毛が改善する場合もあります。
極端なダイエットによって毛母細胞に必要な栄養が枯渇した場合、休止期脱毛に陥り一気にごそっと髪の毛が抜けます。
これは間違ったダイエットを始めてから2~3か月後に抜け毛を実感される方が多いと思います。この休止期脱毛は食事を改善すれば戻る可能性が高いです。
また月経過多、妊娠・出産などで鉄分が不足した場合、鉄を多く含む食事を摂取することで貧血が改善し、結果的に貧血による薄毛が改善することが考えられます。ただし、なぜ貧血になるのか?という根本的な原因を探る必要があります。ですので採血を行い貧血の精査を行う事が必要です。
FAGAが進行している場合は食事療法のみで薄毛を改善することは難しくなります。FAGAの診断を適切に行い、治療を開始することが大切です。
AGAほど確立した治療法がないFAGAですので、薄毛が進行した場合は内服や外用と言った治療を適切に開始することを検討してください。
また再生医療は新たな毛髪治療の方法として、脚光を浴び始めました。
毛髪再生医療の分野ではPRPや幹細胞培養上清液(じょうせいえき)療法など様々な種類の再生医療が取り入れられています。
当院ではリジェネラという特殊な機械を使用し、ご自分の頭皮の組織から有効成分を取り出し注射する再生医療を行っております。
リジェネラによる再生医療は内服治療と比較すると、1回にかかるコストが高額になるという欠点はありますが、ご自分の組織を使用することで大きな副作用が無く効果を得られるという点では女性の薄毛に悩まれる患者様にはお勧めしたい治療法と言えます。
なんだか髪が細くなった気がする、髪型が決まらない等の初期の薄毛でまず取り組むべきは「食生活の見直し」です。
髪の毛は、体の中でも“後回し”にされやすい存在。体調を維持するためのエネルギーや栄養素が不足すると、真っ先に影響を受けるのが髪や爪です。
例えば以下のような状態は、食事の乱れが原因で起こる脱毛リスクを高めます:
これらが続くと、髪の成長に欠かせない「タンパク質」「鉄」「亜鉛」「ビタミン類」などが不足し、毛母細胞の働きが低下。結果として、抜け毛が増えたり、髪が細くなったりすることがあります。
まずは一日三食を基本とし、主食・主菜・副菜が揃ったバランスの良い食事を意識しましょう。それでも改善しない場合は、生活習慣以外の内的な不調が隠れている可能性があります。
「食生活を改善しても抜け毛が止まらない」「最近、急に髪のボリュームが減ってきた」
そんな時は、自己判断せずに専門の医師にご相談ください。
脱毛には、生活習慣で改善できるケースもありますが、進行性のもの(FAGAやびまん性脱毛症など)は、医学的なアプローチが必要になることも多くあります。また自己判断で治療が遅れた場合、毛周期が終わってしまった毛穴からは毛髪が生えてこなくなってしまいます。
特に、以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします:
女性の薄毛はホルモンや栄養、ストレスなど、さまざまな要因が複雑に絡んで起こります。当院では、血液検査やマイクロスコープによる頭皮診断を通して、原因を見極めたうえで最適な治療方法をご提案しています。
薄毛の原因を特定するため、食事・睡眠・ストレスなどの生活習慣も丁寧に確認。患者様のライフスタイルに合わせて無理なく取り入れられる改善策をご提案します。
マイクロスコープはご自分の頭皮の状態やFAGAの進行具合を客観的に確認することが出来るため、有用な検査と言えます。
当院ではカウンセラーではなく医師によるマイクロスコープ診断を行い、患者様と一緒にご自身の状態を確認し、ご納得して治療を開始できるような体制が整っております。
鉄・フェリチン・亜鉛など、髪の成長に関わる栄養素を数値で確認。
ホルモンの値も確認を行います。
必要に応じたサプリメント(パントガール)や外用薬・内服薬をご案内します。
「男性医師には相談しづらい」という女性の患者様もご安心ください。
当院には女性医師が在籍しており、デリケートなお悩みにもしっかり寄り添います。お一人で悩まず、まずはご相談にいらしてください。
我々と一緒に薄毛を解決しましょう!